書禅一如

寺古屋書道塾

 

書禅一如(しょぜんいちにょ)

寺古屋書道塾とは

自己の深まりとして
書に向き合う

講 師 紹 介

木村夏子  ( 雅号 蓮月(れんげつ)
 昭和24年生まれ。公立中学校に国語の教師として25年を勤め、早期退職後、平成19年度第3回文科省後援・毛筆書写技能検定1級合格、平成22年度第3回文科省後援・硬筆書写技能検定一級合格をいただき、寺古屋書道塾を開設する。25年、中学生と向かいあう日々の中で、教育とは、人間とは、自分とは何かという問いの探求を、書塾の活動につなげ、たくさんの方々との出会いを通して、なお問い続け、その深まりの中に探求し続けている。

夏子
美智子
  

講 師 紹 介

木村美智子 ( 雅号 不知(ふち)
 昭和42年生まれ。介護福祉の仕事の傍ら、木村夏子先生に師事し、書を学ぶ。退職後、寺古屋書道塾の助手をしながら書学を続け、平成26年度第3回文科省後援・毛筆書写技能検定1級合格、優良賞も頂く。現在、子供たちへの指導と塾の運営に携わるとともに、自身の書学も続けている。

自分の字を育てる

人間だけが文字を書くのですが、不思議なことに、小さな子供ですら文字の美しさもまずさもよく識別するものです。
私たちも、それぞれ自分の書く字に、何らかの思いを抱いているのではないでしょうか。
自分の字を、自分らしさを大切にしつつ育てていく。
それは、他と比べたり、段級をつけてもらったりという外の評価ではなく、古(いにしえ)から人間が練りあげてきた美しい字のきまり(法)を知り、ひたすら自分の字と向かいあうことで、それは可能です。

  
生徒
坐禅
  

心と書く字は一つ

どんなに同じ手本(法帖)を見て書いても一人ひとり異なっていて決して同じものにはなりません。何故でしょうか。
そこにやはり一人ひとりの心の違いがあるからに他なりません。そのことはあたり前のようですが、とても大切なことのように思われます。
ですから、自分の字を育てるということは、自分自身の内面も育てていくことと直結しています。
技術と心、その両面から迫っていく修練。
その書学は、自分の字と共に自己をも育てる、豊かで楽しいものであるに違いありません。